・使用期間と使用条件
・解体と耐久性の検証
使用していた【暖房用ロケットストーブ】の概要
使用していたロケットストーブの概要です。
設置場所:自宅裏の作業小屋6畳くらい(マイ工房)
制作時間:3時間くらい
用途:暖房と軽い煮炊き
暖房用ロケットストーブという事で材料はこんな感じです。
煙突:ステン煙突3本、L型ジョイント3個、T曲1個
中間断熱煙突:ケチャップの缶(業務用)4個
断熱材:パーライト2袋
そのた:アルミテープ、耐熱パテ
これを組み立てました。
簡単な構造説明
暖房用ロケットストーブなので、ペール缶を2個使いました。
下部のペール缶は、ヒートライザーの断熱メインと燃料投入口で使用。
上部のペール缶は、ヒートライザーからの炎と排気を回す為に【ステン煙突】よりも少し大きめの【ケチャップの缶】を加工して中間断熱する二重構造。ヒートライザーから出る炎と排気がヒートライザーの周りで回るようにして、ストーブの発熱効果と簡単な煮炊きができる構造です。
排気は、上部ペール缶の後ろからL型ジョイントで出して、小屋小窓から外部に排煙しました。
インテリアとして飾れる工具「ベアパパ」公式HP
使用期間と使用条件
使用期間:6年4ヶ月(2014年1月〜2020年5月)
・6年4ヶ月間でトータル何時間使用したのかは、分かりませんが寒い時期に作業小屋で作業する時は結構使用してました。
使用条件:屋内設置(作業小屋)、コンクリート(土間)に設置
・寒い時期に、作業小屋を暖房する事が目的
・暖房ついでに、ヤカンでお湯を沸かしたりフライパンで食材を焼いたり簡単な調理
・DIYででた廃材を燃料として使用
・使えない端材が溜まってきた時は焼却に使用
インテリアとして飾れる工具「ベアパパ」公式HP
解体と耐久性の検証
【暖房用ロケットストーブ】が6年と4ヶ月で悲鳴をあげました。
上部ペール缶、炎の当たる場所が耐久性を失い水を入れたヤカンを置いたら、
亀裂が入りました。
この状態では、思っている使用ができないので【解体】と撤去をします。
【耐久性はどうだったか?検証】も簡単にしてみます。
穴の開いた上部ペール缶
ヒートライザーからの炎は、温度600度にもなると言われています。
その温度は、燃焼で出る煙の成分おも燃やしてしまうくらいの高温です。
その炎が恐らく、直接当たっている部分になります。
そもそも、ペール缶というのは、その様な炎が当たる事は想定していないのでペラペラです。
6年間もよくもったなと思います。
薪ストーブなどが、鋳物でできているのは納得です。
燃料投入口の取り付け部
製作してから、メンテナンスはしてませんので当たり前なんですが、
燃料投入のT曲取り付け部は、パーライトが漏れないように【耐熱パテ】で目地をしてましたが、もう姿形はありません。
上部ペール缶を外した内側
上部の二重断熱を行なっていたケチャップ缶は傾いて、中身のパーライトは無くなってました。
いつ頃、どのタイミングでこうなったかはわかりませんが、
燃焼中、上部ペール缶内部は想像以上に過酷な環境にあるのがわかります。
使用するたび徐々に、パーライトが抜けていって傾いて行ったのかと思います。
下部ペール缶のヒートライザーL字ジョイント
この部分は、燃料が燃えてヒートライザー内に炎が上がっていく場所になり負担がかかる部分かと思われます。
一目瞭然、一番損傷が酷い場所でした。
ペール缶内のパーライトを抜いたら、ボロボロでした。
検証結果
検証結果を簡単にまとめます。
やはり、誰にでも簡単に製作できるところが魅力のロケットストーブですが、
敷居の低さもあって、耐久性となると使用頻度と設置環境にも左右されますが、5年〜6年くらいかと思われます。
暖房用ではなく、煮炊き用の物ならもう少し長く使えると思います。
本物の薪ストーブには絶対に勝てません。
でも、低予算で簡単に製作できるので、処分するのもシンプルで簡単です。
ロケットストーブの魅力に取り憑かれた人は、新しいロケットストーブを製作することになると思いますね。
撤去前(before)→撤去後(after)
before▶︎
after▶︎
これで、解体・撤去完了です。
長い間、お世話になった【ロケットストーブ】ですが、
サヨナラです。
ほとんどがスチールなので、地域のゴミとして分別して廃棄します。
すっきりと広くなった作業小屋をしばらく堪能したいと思います。
ゆる〜いDIYの日常です。